「歩くと股関節が痛い…」
「立ち上がる時にズキッとする…」
「股関節を曲げると、つまる感じがある」
こうした股関節の痛みや不調は、年齢や性別に関係なく多くの方が経験します。
実は、股関節は“痛みが起こりやすい特徴”を持った関節なんです。
“体重を支える大事な関節”だから負担が大きい
股関節は、立つ・歩く・階段を上るなど、毎日の動作で常に体重を支えています。 歩くときには 体重の3〜5倍の負荷 がかかると言われています。
つまり、 負担が大きい → 痛みが出やすい という構造になっているのです。
動く範囲が広いため、安定性を筋肉に依存しやすい
股関節は前後・左右・回す動きなど、たくさんの方向に動く「球状関節」です。
・屈曲
・伸展
・外転
・内転
・内旋
・外旋
と、様々な方向に動くことができます。
そのため、安定性の多くを筋肉(腸腰筋・中殿筋・大殿筋・梨状筋など)が担う構造になっています。
これらの筋肉が、使い過ぎて負荷がかかったり、上手く筋肉を使えなく(サボってしまってる状態)て、痛みや不調を引き起こしやすくなります。
女性は股関節の痛みが起こりやすい
日本人女性は、股関節の受け皿(臼蓋)が浅い人が多く、 生まれつき股関節に負担がかかりやすいと言われています。
大腿骨(太もも)に対して、受け皿が浅いと、動かした時などに、はまり込みが不安定で、負荷がかかってきます。
そのため、 変形性股関節症のリスクが男性より高い という特徴があります。
年齢とともに軟骨がすり減る
加齢によって股関節の軟骨がすり減ると、 関節の動きがスムーズでなくなり、痛みが出やすくなります。
「最近歩くと痛い」「長く歩けなくなった」 という方は、早めのケアが大切です。
これらの関節の構造が、痛めやすい原因であり、それとともに、日常生活での影響が、股関節の痛みや不調につながってきます。
姿勢のクセや長時間座る生活は、股関節に負担をかける
骨盤前傾・後傾のわずかな変化で、 股関節にかかるストレスは大きく変わります。
- 反り腰(骨盤が前に傾く) → 腸腰筋(股関節を曲げる筋肉)が短縮し痛みやすい
- 猫背(骨盤が後ろに傾く) → 臀筋群が弱り、股関節が不安定になる
また長時間座る生活は、股関節の筋肉にとって大きな負担です。
長い間、座りっぱなしになると腸腰筋は常に緊張して、硬くなりやすく、中殿筋(お尻の筋肉、立位や歩行の安定に関与)が使われにくく弱くなりやすくなります。

股関節の痛みを予防するためにできること
股関節は、元々痛めやすい特徴があるので、ご自身でできることを少しずつ、行っていく事が大切になってきます。
●軽いストレッチ
太ももやお尻の筋肉を伸ばすと負担が減ります。
● こまめに立つ
目安として、30分に1回立つだけでも、筋肉の硬さを防げます。
● ゆっくり歩く、体を動かす
お尻の筋肉を使うことによって、股関節の安定に繋がります。
● 姿勢を整える
骨盤の角度が整うと、股関節の負担が大きく減ります。

当院では、患部の状態を診たうえで、身体全体を診て、痛みの原因、負荷のかかっている所を特定していきます。
・骨盤の前傾・後傾
・片脚立ちの安定性
・歩行時の骨盤の左右差
・股関節の内旋・外旋の左右差
・腸腰筋・中殿筋の触診での硬さ
・大腿骨頭の可動域(屈曲・外転・内旋)
これらの状態を確認して、手技治療や鍼灸治療、運動指導やトレーニングによって、痛みの緩和、動作時のエラー、運動の再教育、再発予防、などを目指してアプローチしていきます。

















