2026年の夏は、台風やゲリラ豪雨のニュースをよく目にされたと思います。
気圧の変化や天気の影響を受け、雨の前や台風の接近時、頭が重くなったりズキズキ痛んだりした経験をお持ちの方、多いのではないでしょうか?
この時期は、季節の変わり目の時期でもありますし、引き続き大気が不安定な日が予想されます。
体調が崩れるのは気のせいではなく、気圧・気温・湿度の変化が影響を与えることを理解して、対策をしていきましょう。

気圧の変化で頭痛が起こる仕組み
- 内耳(耳の奥)のセンサー
耳の奥にある内耳(ないじ)には、気圧の変化を感知する高度なセンサーが存在します。
台風やゲリラ豪雨によって気圧が急激に下がると、このセンサーが過敏に反応し、頭痛を引き起こす引き金となります。
内耳のセンサーが過敏だと、わずかな気圧の低下でも脳(視床下部)へ過剰な警報信号を送ってしまい、頭痛につながります。
- 自律神経の乱れ
脳がストレスを感じると、自律神経のバランスが急激に乱れます。
内耳からの警報信号を受けた脳は「緊急事態」と判断し、交感神経を急激に優位にします。
これにより身体が緊張状態になり、一時的に頭部の血管が収縮します。緊張状態が限界に達したり気圧の変化が落ち着いたりすると、反動で血管が急激に太く拡張します。
急激に、血管の収縮と拡張が起こり、脳の周りを通る最大の感覚神経である「三叉神経(さんさしんけい)」が圧迫・刺激され、痛みの物質が放出されます。
- 片頭痛(へんずつう)と緊張性頭痛の違い
気圧の変化によっておこる頭痛は、「片頭痛」と言われます。
ズキズキと脈を打つような痛みで、頭部の血管が異常に拡張し、血流が急激に良くなって起こります。
日常の首や肩の凝り、ストレスなどによって起こるものを、「緊張性頭痛」と言われ、痛みの感じ方や痛みの場所が違ったりします。
日頃は肩こりからくる「緊張型頭痛」を持ちつつ、台風などの気圧変化で「偏頭痛」が重なる人も少なくありません。
痛みを予防・緩和させる対策

- デスクワークなどで首や肩のこりが強く、耳周りの血流が滞っている人
- 自律神経が乱れがちな人(睡眠不足、ストレスの蓄積など)
- 普段から乗り物酔いをしやすい人
このような方は、内耳センサーが過敏になりやすかったりします。
自律神経の急激な揺れ幅を抑えることが、頭痛予防の最大のポイントです。
痛みが出そうだと感じたら、静かで暗い部屋へ移動し、目元を休め、副交感神経を優位にする環境をつくったり、神経の興奮を抑え、血管の過剰な収縮を防ぐ効果のある大豆製品や海藻類を摂取するなど、できることから行ってみてください。
当院では、手技や鍼灸治療、超音波やハイボルトといった治療機器、トレーニングなどを用いて多角的にアプローチしていきます。
気象状況を変えることはできませんので、身体と向き合って、できる対策から行って、身体を整えていく事が大切になってきます。